箱入り娘
私は以前、友人にお金の無心をしたことがあります。
それは私がまだ学生で、働いてもおらず、悪い男に引っかかっていた頃です。
それは、まだ昔、ネットが普及する前まだネットは危険だと言われる前の事でした。
世の中にはどうしても悪い事を考える人が居るもので、私はまんまと引っかかりお金を送ってほしいと言われたのでした。
その人は病気で先いくばくもなく、借金とりに追われているからお金を30万用意してほしいと言いました。
私は学生の身であり、働いてもいないので無理だと言うと、1万円でいいから、と言われました、
お恥ずかしい話、私はたかが1万円も持っていない貧乏学生。
そこで即座に友人に相談し、どうにか借りられないか訪ねたのですが。
その友人曰く、そいつはおかしい、つじつまが合わないと論破されてしまい、ようやく私も目が覚めたのであります。
あやうく、返すあても無いのに消費者金融で借りるところだった私は、目から鱗だったと同時に、
今考えると、自分のガードの甘さに本当に情けなくなるのでした。